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塀に使用する軒瓦に尻ばね及び向こうばねのねじれがある場合には、片側に同じれじれを揃えて使用する。桟瓦を葺くときの軒瓦は、尻ばねと向こうばねまたは正常を組合わせて葺くが、軒瓦一枚葺きの場合には軒瓦の頭の線と桟尻部分の高さとを揃えるために行う考え方である。

尻ばねの軒瓦には桟尻裏に隙間が生じ、桟頭裏を削ることにより修正することができ、向こうばねの軒瓦には桟頭裏に隙間が生じ、桟尻を削ることにより修正することができる。但し、合端をして隙間をなくしたからといって美しい納まりになるとは限らない。

桟の厚みが不揃いまたは薄くなることは、目の近い塀では避けたいことである。

万十軒瓦を使用する場合では、表側には正常及び尻ばね系の軒瓦を主として使用し、桟尻裏の隙間が3mm(1分)内外生じたとしても、桟頭と桟尻の高さを揃えることで見られる納まりになる場合もある。これは予算及び工期的に充分な施工を行えない時の応用でもある。

万十軒瓦一枚葺き

一文字軒瓦及び鎌軒瓦を葺く場合にも、片側に同じねじれの軒瓦を使用するが、尻ばね系の軒瓦の場合には、桟尻部分の隙間をなくそうとすると、雀口の厚みが薄くなり醜くなる.また下端も削ることになり美しい納まりとはなりにくいことがある。一文字粁瓦及び鎌軒瓦の雀口の厚み寸法は、瓦の厚み寸法に3mm(1分)内外を加えた寸法に見せたいため、表側に正常及び尻ばね系を使用するのがよい。

また、ノサ(鈍角)・カギ(鋭角)による垂れ同志の接点にできる逆三角形をできるだけ小さくするよう瓦の選別を行い、美しく見える配慮をする必要がある。

一文字軒瓦及び鎌軒瓦を葺くときの勾配は、一般に2.5寸勾配(14度02分)〜3寸勾配(16度42分)とするが、これ以上に勾配を強くすると、ほぼ直角に垂れが付けられている関係から醜くなることがある。塀の高さを考慮し勾配を定めるが、塀の屋根野地が造られる場合には、2寸勾配までに造られることが望ましい。

軒瓦一枚葺きの緊結は、軒瓦の緊結穴二カ所から#18モルマル被膜銅線を出し、表裏の軒瓦を引張り合う緊結とする。

向ばね系一文字粁瓦

尻ばね系鎌軒瓦

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