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軒瓦と桟瓦との二枚葺き工法は、土塀のように塀の幅が広い場合に用いられる工法である。これらの塀には壁面に(のり)が付けられ下部に行くに従って塀の幅が広くなっている。 

軒瓦の出寸法を決める場合には、土台となっている石垣等の法面に雨水が蕗ちるようにするのが望ましい。軒瓦の剣の造りにより、雨水の落ち口が30mm(1寸)内外内側に跳ねることがある。 また風に押されての雨水の落下も考慮しなければならない。特に土塀及び塗壁仕上げの法のある塀の場合には、雨水の落ち口に充分の注意が必要である。

二枚葺き工法での軒瓦のねじれの使い分けは、正常・尻ばね・向ばねを交互に組合わせて使用する。表側には正常を主とし、尻ばね・向こうばね等のねじれの少ない軒瓦を使用し、裏側でねじれの強い軒瓦を使用するのがよい。

桟瓦は軒瓦のねじれの反対のねじれを使用するのが基本であるが、桟瓦の桟尻部分に高低が生じると、棟台熨斗瓦下端線との間隔に不揃いが生じ醜い納まりとなる。

台熨斗瓦下端線との関係を考慮すると、桟瓦のねじれは同じねじれを使用するのがよいことになるが、軒瓦の影響が大きいため、ねじれを組合わせて使用することになる。

軒瓦と桟瓦を同じ勾配で納めると、桟瓦の尻部分が棟のため隠れることになり、勾配が緩く見えることがある。これを防ぐために桟瓦の勾配を軒瓦の勾配より、角度で2度内外強く葺くのがよい。

土塀の場合の軒瓦の緊結は、地の部分が土のため桟木等を固定することができにくい。銅線等緊結線では完全な緊結ができない場合には、釘類による緊結方法がある。

土の中に銅釘及びステンレス釘を差込んで緊結できると確信がある場合はよいが、これも不十分と思われる場合には、昔から行われている竹釘緊結がある。

旬の良い時に切られた竹を、長さ90mm(3寸)内外・太さは軒瓦の緊結穴に合わせた太さ(皮付き)に削り、(ぬか)と共にほうらく(素焼きの土鍋)で黄金色になるまで()った竹釘を造り、軒瓦及び桟瓦を緊結する方法である。

桟瓦の勾配が緩く見える例

桟瓦の勾配を強くした例

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