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本葺掛瓦を葺く破風の形状には、起り形と反り形に大別することができる。

民家の屋根では起り形が多く、社寺の屋根では反り形が多い。破風の形状がどちらであっても使用する掛瓦の種類は同じである。

本葺掛瓦を葺く屋根の形状には、切妻屋根の納め方と入母屋屋根の納め方とがある。

(1) 切妻屋根の本葺掛瓦

切妻屋根の起り破風は、破風尻の箕甲勾配が0で始まり、徐々に勾配が付けられ拝み部分での勾配は3寸勾配内外で造られる。箕甲の野地の勾配が3寸勾配であっても登瓦座が、30〜36mm(1〜1.2寸)あるため、掛瓦の勾配は2寸勾配内外となる。

掛瓦の勾配を計測する場合、勾配定規を利用すると便利である。この勾配定規は角度で表示されるので、軒先0°から拝み部分11°18′36″(2寸勾配)と1°毎の確認ができ、平鎌掛瓦や平唐草掛瓦及び掛巴瓦の角度を正確に把握することができる。

箕甲の勾配

(2) 入母屋屋根の本葺掛瓦

入母屋屋根の掛瓦の納まりは、破風尻のところの納まりが重要であり、この納まりを美しくするために種々の考え方がある。

イ 掛瓦の枚数が10枚内外までの妻側の割付けは谷芯とするのがよい。それ以上の枚数の場合には桟芯としても、掛瓦の割付けを小さくすることで納めることができる。
ロ 破風尻の納め力には「巴納め」と「唐草納め」がある。破風尻の高さ及び割付けにより使分ける。
ハ 破風尻の掛巴瓦の芯または唐草掛瓦の端と、妻側地葺きの素丸瓦の芯と合わせる。
ニ 起り破風の場合、野地の線より破風尻が下がっていることがあり、下がり寸法を確認して対応しなければならない。
ホ 起り破風の場合の掛巴瓦は、破風尻から拝みまで同じ角度で納めればよく、掛巴瓦の角度は10°〜13°位を目安とすればよい。
ヘ 掛巴瓦の瓦当(鏡)下端の通りと登裏甲または品板の上端線とを平行に納める。
ト 掛瓦の出寸法は、91mm(3寸)内外が~一般的である。
チ 起り破風の場合は、掛瓦の角度に大きな差がなく出寸法のしぼりは考えなくてよい。
リ 掛瓦の角度が少ない場合には、雨水の流れに注意しなければならない。

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