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S形瓦は屋根の右側から被せ葺きで行われるので、割付け墨または水糸は、桟瓦の差込み尻角のところとなる。

引掛桟木を葺き足寸法に打ち、その桟木の上に軒先から棟に割付けの墨を打ち、その墨または水糸に合わせてS形桟瓦を葺く。但し、これらの墨に合わせて桟瓦を葺いても桟の通りが通るとは限らない。これは谷部分の幅寸法に若干の違いがある場合である。

谷幅寸法の定規を作成、その定規を先に葺いたS形桟瓦の上に這わし、次に葺く桟瓦の桟頭角を添わせる方法もある。

S形瓦の葺き足寸法を延ばすと、桟頭と桟尻部分の接点に隙間ができる。この隙間は2mmまではやむを得ないことがあるが、0mmとするよう努力しなければならない。この欠点を防ぐために改良形A及びBの形状の瓦がある。

改良形Aは桟頭部分を15mm内外延ばし、桟と差込の接点を覆う形状である。

改良形Bは差込側に15mm内外の切り込みを付け、桟尻部分を延ばした形状の瓦である。尚、桟尻部分が2段切り込みに造られている瓦もある。

基本形のS形瓦を葺くとき軒先の線に直角に葺くことが基本であるが、桟と差込みの接点の隙間を覆うため、棟際の割付け墨より3〜6mm(屋根の流れ寸法に応じる)右に水糸を倒して張り、桟瓦の頭が上がらないようにすることがある。決して左に倒してはならない。

軒先に使用される軒瓦には、剣や垂れの付いているものと、桟瓦の頭部分の裏側(軒瓦の出寸法分)にも瓦の表面と同色の仕上げがされているものがある。

軒瓦の勾配は、地部分の桟瓦の勾配と同じでよく、その場合の瓦座の高さは桟木の厚さ(15mm)に瓦の厚さ(18mm)を加えた寸法(33mm)となる。但し、頭が下がって見えるおそれのある場合には、3mm内外高くして36mmとすることがある。

軒部分の桟裏のところは、半円のため瓦座上に大きな空間が生じる。軒先がモルタル仕上げ等の場合には、葺き土を詰める必要があり、化粧仕上げの場合には専用の軒面戸を使用する等の配慮が必要である。

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