記号,数字

キーワード検索

 

刻み袖瓦は葺き足寸怯が短く、また垂れ寸法が他の袖瓦に比べて深く、重厚さを表現することのできる袖瓦で、土蔵造りの屋根に多く見られる。

刻み袖瓦の葺き足寸法には 121〜151mm(4〜5寸)があり、一般には121mm(4寸)が多く使用されている。また垂れ寸法には75〜105mm(2.5〜3.5寸)があり、一般には90mm(3寸)が多く使用されている。

刻み袖瓦は弱なりの多い袖瓦であるから、ねじれの影響を受けることが大きく、また合端するところも多い。

これらのことを考慮すると、刻み袖瓦の右袖瓦は正常、または3mm(1分)内外の向こうばね、左袖瓦は正常または3mm(1分)内外の尻ばねが理想であり、垂れの角度も尻部分はカネ(直角)で、手先部分は2mm内外のノサ(鈍角)であることが望ましい。

A→手先
B→葺き足寸法
C→重なり寸法
D→垂れ寸法

1枚の瓦の垂れがカネ(直角)とノサ(鈍角)で造ることを望むことは、高温焼成を考慮すると無理なことであるから、夫々の瓦の「かぎ.かね・のさ」の選別を 十分に行い、下図のように垂れ接点が逆三角形になるようなねじれの組合わせを考える。

基本的には軒先からカギ(鋭角)→カネ(直角) →ノサ(鈍角)の順に使用するが、垂れを常に垂直に納めようとすると、重なりも多いため平部分の水平度に狂いが生じる。

棟際近くの平部分の水平度はおおにして外側に傾こうとするので、これを防ぐためには向こうばねの袖瓦ばかりを使用して水平度を保つようにしなければならない。このときノサ(鈍角)の袖瓦を内側に傾けると、なお強いノサ(鈍角)の状態になる。これでは垂れの垂直度を保つことが困難となるため、軒先からノサ(鈍角)→カネ(直角)→カギ(鋭角)の順に使用することがある。

 - AmigoDatabase Ver8.81