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経の巻型の原形と思われる形状の棟装飾瓦のことをいう。

昨今では「経の巻」と区別するために、獅子口型は古代獅子口と称している。

獅子口の頭部分のことを唐頭(からと)といい、足元を(ひれ)という。

獅子口の形状は、下図に示すように、経の巻が3個のものと5個付けられているものとがあり、綾筋は底辺から付けられていて、経の巻の上端線も水平に近い1寸勾配程度に造られている。また唐頭(からと)は足元の幅寸法の2倍と厚く造られている。

獅子口を使用した場合の棟の反りは、棟の線が中央で起って見えない繩度の反りとし、どっしりとした重厚な感じの棟とすることが多く、この意味から獅子口を使用した棟には組棟(くみむね)が多く見られる。

柿葺(こけらふ)き・桧皮(ひわだ)()き・銅板葺き屋根の棟だけを瓦で施工する場合にも用いられ、時代考証に基づいて使用されることの多い瓦である。

獅子口は、京都御所紫宸殿(ししんでん)に使われていることから、紫宸口という文字が使われていたといわれている。

獅子口の唐頭(頭部分)の縫の巻・紋様・綾筋及び額縁以外には漆喰が塗られているが、左官が漆喰を塗って充分に乾かした後に据える場合には、手垢(てあか)等で汚さないよう注意しなければならない。出来ることならば獅子口を据えた後に塗られるのが望ましいが、足場の問題や手が入らない等の問題が生じるので、先に塗ることになる。

獅子口には漆喰を塗るため額縁が付いていることが多い。この額縁がある形状の場合は、額縁の下端線と台熨斗瓦の線との関係に注意が必要である。特に隅鬼や降り鬼瓦の場合は、各棟の台熨斗瓦の線と額縁の下端線を合わせないと醜い納まりとなる。これらのことを考慮しなければならないのは、唐頭の厚み寸法が240〜300mm(8寸〜1尺)と厚いからである。

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